鶴見区はこのほど、新型コロナ感染症の影響で外出しにくい状況を踏まえ、市内初となるオンラインでの保活相談を開始した。区は「新たな手法として、活用してもらえれば」と期待を込める。
保活は、保護者が子どもを保育所に入所させるための活動を指す。横浜市では、保護者のニーズと各種保育サービスを適切に結びつけることを目的に、各区に保育・教育コンシェルジュを配置。相談を受け付けている。
これまで保活相談は、区役所窓口での対面と電話の2種類で対応してきたが、今回、3つ目の選択肢としてオンラインが加わった形だ。
発案したのは、保育園関係を担当する区こども家庭支援課の職員の一人。コロナ禍、対面で保護者と言葉を交わす中、「相談したくても外出がしづらい」といった声を聞き、オンラインで相談を受けられないかとアイデアを出したという。
導入にあたっては、通信用のポケットWi-Fiと専用のタブレット端末を一台ずつ配備。相談にはWEB会議アプリのZoomを活用する。
「普段の家で」が利点
電話でも遠隔相談は可能だが、利用者側が40ページある案内冊子などを手元に置く必要があるほか、コンシェルジュ側も表情がわからず、ニーズが読み取りづらいなどのデメリットがあった。
同課は「窓口でも、お子さんに動画を見せながら話を聞くなど、どうしても集中できないケースもある」とし、「普段の家で相談できるのはメリット」と説明する。
9日、初めてのオンライン相談を終えたコンシェルジュは「表情など良くわかった。画面共有で相談者の手元にない資料も説明ができた」と評価。「相談途中、お子さんを寝かせる場面もあり、オンライン相談の利点を感じた」と話した。
相談希望日3日前までの事前予約制。詳細は鶴見区の保育・教育コンシェルジュHP参照。
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