横浜市は、65歳以上の市民を対象に、認知症の早期発見・対応を進めることを目的とした無料の「もの忘れ検診」(認知症の簡易検査)を行っている。検診を行う市内医療機関の数を昨年度の2倍に増やし、事業の活性化を目指す。
もの忘れ検診は、認知症診断を受けたことのない65歳以上の市民が対象。市内168カ所の医療機関で予約をして受診する。2022年3月31日まで受診可能。
受診料は無料で、医療機関では認知機能などを確認する問診を行い、認知症の疑いを確認する(認知症の疑いがあった場合の専門医療機関紹介料は有料)。
国の有病率調査を基にした市内の高齢者人口に対する認知症有病者数は15年の約14万人に対して25年には20万人。5人に1人が認知症になると見込まれることなどから、今年度は検診の実施医療機関を昨年の83カ所から168カ所に倍増した。
7月12日の暫定値で、昨年度は1336人が受診し、487人が専門医療機関へ紹介された。
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