喫茶ラズベリーでこども食堂を開く 高内 左枝子さん 下末吉在住
作りたい 温かい大家族
○…「この年で一から何かを始められるってありがたいし、楽しみじゃない」。これから開く「かえでこども食堂」に様々な思いを抱く。「子育て中、子どもに悲しい思いさせたかなというのもあって、温かい場所を作りたかった」。食堂のメニューにはメインに加え、必ずデザートをつけるつもりだ。「甘いもの好きな子多いでしょう。喜んでくれるかなって」
○…区内出身。下野谷小、潮田中に通った。「昔から自分は引っ込み思案だと思ってるけど、周りからはおてんばって言われる」と笑う。結婚し2児に恵まれるも、30歳手前で離婚を経験。その後、区内のスナックで働き始めた。「なるようになるかと思って」。右も左もわからない中、お客さんに教えてもらうことが多かった。「本当に人に恵まれた」。気付けば30年以上、訪れる人に元気を与えてきた。3年前に店を閉めた後、偶然通っていた喫茶ラズベリーの店主から声をかけられ、再婚した夫の満さんと今年の2月に引き継いだ。「色々な人に助けられてきた。何か貢献できないかなと思って」
○…満さんとは、30年以上の付き合い。大喧嘩することもあるが、ほぼ毎日行動を共にしている。「ずっと二人三脚でやってきた。二人なら乗り越えられることもあるし、やっぱり支えられてる」と感謝の気持ちが溢れる。たまに夫婦でいく温泉旅行が楽しみだ。
○…「人間関係って切ろうと思えば、いつでも切れる。でもだからこそ、それを大事にするのって必要だと思う」。大切にしたい人同士のつながり。いずれはこども食堂だけでなく、一人で住む高齢者のための場所も作りたい。「子どももお年寄りも互いに教わることがあると思う。温かい大家族みたいなものをみんなで作りたい」
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