子どもの発達の問題など、子育て中の悩みを無料で相談できる民間の相談サポート施設「Hokule`a」(ホークレア)が、区内元宮に4月に開所した。施設長を務めるのは保育士歴30年の関田美穂さん。自身も発達障害を抱える子どもを育ててきた経験も踏まえ、「保護者の不安な気持ちに寄り添いたい。気軽に相談してもらえたら」と話している。
保育士や幼稚園教諭を長年務めてきた関田さん。施設を立ち上げようと思ったきっかけは、働きながら3人の子どもを育ててきた中で「今、相談したい」と思った時に聞いてくれるところがなかったこと。「私が育児をしていた頃は、子どもが登校を渋ったりした時に誰に助けを求めて良いか分からなかった。不安な気持ちをその時すぐに聞いてくれたり、『お母さん頑張ってるね』と声を掛けてくれるだけもいい。今はLINEなどもあるので、保護者が悩みを気軽に相談できる場所を作りたかった」と設立の思いを語る。また、発達障害を抱える子どもを育ててきた経験から、発達支援や家族支援コーディネーターの資格も取得した。
行政も「わっくんひろば」のような就学前の子どもたちが遊び、保護者が情報交換や相談できる地域子育て支援拠点を区内に整備。また、民間でも子育て支援を行っているところはあるが、ホークレアのように保護者の悩み相談に特化しているところは区内でもまだ数が少ないという。「行政を含め、いろいろ相談できるところがあるので、『違う意見も聞きたい』など選択肢の一つになれれば。各施設の皆さんとも情報交換したり、協力していきたい」
相談するうえで対象の子どもの年齢は問わない。「子どもの発達が心配」「子どもとの関わり方がわからない」などのほか、「今誰かに聞いてほしい」という場合も電話で対応。LINEでは24時間受付をしている。施設料や相談料は掛からない。相談はまずは電話で、面談の予約を取ることもできる(090・4708・1201/電話受付平日午前8時から午後9時/元宮1の9の36/http://www.ho-kulea.com)。「子育てには正解が無いからこそ、皆さん葛藤していると思います。拠り所となる施設を目指していきます。『近所のおばちゃんに話を聞いてもらいたい』くらいの気持ちで相談してもらえたら」
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