新型コロナ流行から2年半。鶴見区内では病院や診療所が連携し、様々な取組みを行ってきた。第7波到来とも言われる中、鶴見区医師会の芝山幸久会長に話を聞いた=7月15日起稿。
新型コロナの陽性者が最初に増え始めた2020年4月、鶴見区医師会では、總持寺の駐車場を借りてドライブスルー方式のPCR検査を始めた。医師会所属の医師や訪問看護師、医師会事務局のスタッフらが輪番制で1日10人ほどの体制を築き、検査を実施。「總持寺さんが快く受け入れてくれたおかげで検査が進んだ。初めてのことだらけで難しい面もあったが、皆が協力して奮闘していた」と芝山会長は当時を振り返る。
その後は各地の診療所で検査や発熱外来を受けられる体制づくりに注力。市内でもいち早く、広く検査体制が広がったことで、市のコールセンターから保健所を通さずに直接地域の診療所で検査できることになった。「日頃からのネットワークと会員の協力のおかげ。地域の方に少しでも早く安心してもらいたいという思いだった」
ワクチン接種や第5波の医療ひっ迫など、その後も難しい状況が続いたが、済生会横浜市東部病院など病院、歯科医師会や薬剤師会、消防などとの連携を深め、情報共有することで乗り切ってきた。「鶴見区は医療ネットワークの連携が強み。今回の経験は災害時など将来にも必ず活きる」
第7波の到来も懸念されるが、芝山会長は「経済も動かさないといけないが油断は大敵。皆さんもマスク、手洗いなどを徹底し、気をつけてもらえたら」と呼びかけた。
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