区内で長年にわたりチャリティーコンサートを主催する 鳥谷 美代子さん 北寺尾在住 87歳
喜ぶ人のため支援続け30年
○…小児がんや終末期施設・ホスピス支援などのチャリティーコンサートを約30年にわたり、ほぼ一人で主催してきた。コロナ禍は観客を制限せざるをえなかったため、身銭を切って支援金を寄付したこともある。「支援をして喜ばれるのはもちろん、コンサートを毎回楽しみにしてくれる人もいて、友人も沢山できた。みんなに喜んでもらえるのが何よりで、やめようと思ったことはなかった」と笑顔で語る。
○…高校1年生の時、友人と初めてみた宝塚歌劇団の世界観に魅入られた。働き始めてからは有楽町にある劇場に1カ月間毎日通ったこともあるほど虜になった。そして、50代後半の頃、好きだった元団員ががんになり、ホスピス支援のチャリティーを開催すると聞き、手伝うように。それから鶴見でも開催するようになり、チケット販売や会場予約、後援依頼の書類作成などをほぼ一人でずっと続けてきた。
○…生まれは東京の深川。「父が優しい人でね。人に何かをしてあげるのが好きな人だった。そんな所は似ているのかな」とほほ笑む。4歳で家族とともに鶴見へ。鶴見女子中学校・高等学校に通い、「チャリティーを続けてこられたのは、この6年間の仏教の教えのおかげ」と語る。
○…最近は音楽、特にクラシックが好きで、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ・コンサートマスター、石田泰尚さんが「お気に入りなの」と顔をほころばせる。年齢や身体のこともあり、チャリティーの継続が辛くなったこともある。「でも、喜ぶ人たちの顔を思い浮かべるとやめられない。倒れるまで続けるつもりだけれど、誰かが一緒に手伝ってくれたら嬉しい」。支援を必要とする人や友人への思いが、自身の気持ちを後押ししている。
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