横浜赤レンガ倉庫で展覧会を開催中の葉っぱ切り絵アーティスト リトさん(本名:橋本 賢治) 横浜商科大出身 36歳
地元横浜から新たな挑戦
○…可愛らしい森の動物たちの日常を一枚の葉に細かく切り出す「葉っぱ切り絵」がSNSで話題のアーティスト。全国各地で個展を開いてきたが、横浜赤レンガ倉庫で1月15日まで開催中の「優しい森の仲間たち展」では、映像作品や作業場の再現など世界観に没入できる体験型の展示に挑戦した。「今までと違った新しいことをお見せできる。その初めてが地元横浜で出来たのがうれしい。自分がまた一歩次の階段に上がれた気がする」と頬を緩める。
○…小学3年で保土ケ谷区に転居。富士見台小に通っていた頃は藤棚商店街で友達と駄菓子を買ったりテレビゲームで遊ぶ少年だった。横浜商科大学卒で、社会人になってからは職場で「過集中」と怒られることもあった中、ADHD(注意欠如・多動性障害)と診断された。自分の集中力を生かせるものを、と独学で様々なアート作品に挑戦する中で、たまたま海外の葉っぱ切り絵アーティストの作品に出合った。その日のうちに自宅の裏山で葉っぱを拾い、作品第1号を完成させた。以来、制作から撮影までを一人でこなしほぼ毎日SNSに作品を投稿し続けている。
○…制作そのものより作品のテーマ設定や想像が膨らむようなタイトル付けに時間をかけることが多い。癒しは自宅近くの温浴施設。「ここから生まれたアイデアは相当ありますよ」と声を弾ませる。5万歩歩くこともある散歩も、季節の変化を感じ作品のアイデアにつながる日課の一つだ。
○…今回の展覧会では、母・ゆきえさんの「葉っぱ刺繍」作品も初めて展示。息子の作品をモチーフに、刺繍でカラフルな世界を表現している。「母の作品をなかなか出せる場所がなかったので喜んでいました」と笑顔を見せた。
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