絵画展「楽友展」の発起人を務める 成見 淳さん(本名:大澤淳) 岸谷在住 75歳
人生は自己表現のキャンバス
○…長年趣味で油絵などを描き続け、個展でよく利用していた西区のギャラリーが閉館した代替として、仲間とともに透明水彩の絵画展を企画。「展示の機会が無くなってみんな寂しがっていた。継続して続けていけたら」と思いを語る。
○…「ルノワールの描く少女に魅入られて」。まだ芸術について何も分からない小学生の時、教科書の挿絵に載っていたルノワールの絵に惹かれた。そして40代の頃、教科書の中にいた”彼女”が横浜美術館に来ると聞き、再び目にしたい思いで向かった。「何十年ぶりに初恋の人に遭ったようなもの」とその時の感動を語る。小学生で見た記憶と額の中の”彼女”が何も変わっておらず、「時が経っても感動が色褪せない絵の素晴らしさ。自分も絵を描きたい」と思い、描き方も全く分からない中で油絵セットを購入。試しに自宅を描いてみると、「キャンバスに油が流れて、そもそも絵にならなかった」と笑顔で語る。
○…生まれは埼玉だが2歳の頃に鶴見に越してきてから岸谷小、生麦中、鶴見高校と青春時代を鶴見で過ごした。大学時代に自動車部に所属し、部員とオーストラリア横断を計画したが、当時の学生運動の関係で水の泡に。ただ、定年後に当時の部員から連絡があり、20年ほど前に改めて計画を実行。「標識が700Km先の説明だったり、大陸の大きさに驚きの連続でした」と笑う。
○…掃除の最中にふと思いついた詩を曲にしたり、日本で見た海外の風景画を直接現地に見に行くなど、思い立ったらすぐ行動をモットーとしてきた。「人生は真っ白なキャンバス。色付けるのは自分」。人生そのものが自己表現。色鮮やかなキャンバスを作り上げるため、スケッチブックを手に歩み続ける。
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