塗装会社を営み、ボランティアで母校潮田小学校のすべり台の塗装を行った 池原 繁尊さん 仲通在勤 42歳
後悔無いよう今を全力
○…「自分の仕事で母校の150周年のお祝いに少しでも貢献できたら」。そんな思いで今回、潮田小学校のシンボル「潮新山」のすべり台の”お色直し”をボランティアで行った。仲通で塗装会社「えいぶす・ペイント」を営む。「母校や地元へ感謝を伝える機会をいただけてありがたかった」と笑顔で語る。
○…4人兄妹の末っ子として川崎で産まれ、5年生の頃に同校に転校してきた。「学校近くの駄菓子屋でよく友達と遊んでいた」と目を細め、「潮田中学校では体育と英語の成績だけはよかった」と笑う。特に英語は入学前から姉に教わっていたこともあり、「同窓会で担任の先生から『あまりに成績が良いからカンニングしているのではと疑っていた』と聞いてびっくりした」と白い歯を見せる。
○…中学生の頃、テレビでボクシングの辰吉丈一郎の試合を見てその強さに憧れた。親にボクサーになりたいと伝えると「続かないからやめておけ」と一蹴されたが、20歳の時に「やらずに後悔したくない」と一念発起。女手一つで兄弟4人を育ててくれた母親を楽にさせてあげたいとプロボクサーを目指し、人一倍練習に打ち込んだ。そしてプロ30試合を戦い、日本1位や東洋1位、世界13位まで駆け上がり、タイトルマッチにも挑戦。5度挑戦するもチャンピオンになれず、32歳で引退を決意。「後悔は一つもないです。全力は尽くせたので」。そして、引退後は経験のあった建設業で起業しようと、塗装会社を興した。
○…潮田小出身の妻と2人の息子と暮らす。「2人は昔の自分と似てやんちゃ」と父の顔を見せる。息子たちと遊ぶことが趣味だと話すが「最近は妻の方に向かっていくことが増えた」と少し寂しげにほほ笑んだ。
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