衆議院議員 中西けんじ 意見広告 強い経済で、優しい社会を。
「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」という有名なセリフがありますが、私は「経済が強くなければ生きていけない。皆さんの暮らしに優しくなければ生きている資格がない」と思っています。
だから、「強い経済で、優しい社会を」です。
シン・NISAスタート
日経平均が34年ぶりに最高値を更新した要因のひとつとして、「NISAの大幅な拡充」が挙げられています。
自民党の財務金融部会長として「インパクトのある制度に変えなければ、いつまで経っても『NISAって何?』のままだ」と強く訴えて抜本的な改革を実現しただけに、相場の大きな節目に何とか間に合ったと少しほっとしています。
海の色が変わった
ただ、国際金融市場で20年以上も「市場」と格闘した経験があるので、「上がった。上がった」と能天気に喜ぶつもりはありません。相場には、上げもあれば下げもあります。
とはいうものの、「株価には『名目の経済活動』に連動する性質がある」とされていますから、「デフレ脱却」が本物であれば長期的には株価にとってプラスです。私が「恒久化」を強く主張したのは、皆さんの堅実な長期投資を支え続ける制度にしたかったからです。
日経平均の最高値更新は「目先の流れの変化」ではなく、株式市場という「海の色が変わった」ということだと思います。
皆さんのためのNISA
「オルカン」と呼ばれる「日本を含む世界中の株式に投資する商品」の売れ行きが好調なので、日本から資金が「流出」しています。私自身は「日本の企業に投資をして欲しい」と思っているので、少し残念です。
しかし、「資産運用立国」は日本の企業や政府、ましてや金融業者のためではなく、国民の皆さんのための政策です。
投資にあたって取れるリスクは、ひとりひとり違っています。皆さんが投資先や投資手法を自由に選ぶことが出来るのが本当の「資産運用立国」であり、その手助けのためにNISAという制度があると考えていただきたいと思います。
「賃上げ」を訴え続けて八年
日本の家計の金融資産のうち、株式などの割合は約15%です。証券口座の開設が急増しているので、これからは増えると思いますが時間がかかります。したがって、経済の好循環には「賃上げ」が絶対に必要です。
国会で「過去最高益を叩きだした企業の労働組合が、ベアの要求を見送るとは何事か!」と、経営者も組合もデフレマインドに憑りつかれていることを指摘したのは2016年でした。
ただ、わが国は自由主義国家ですので、私企業の賃金に政府が直接口を挟むことは出来ません。その後も再三再四取り上げて税制面から後押しをしてきましたが、結果は芳しくありませんでした。
「空気」を変えよう
しかし、あきらめてはいません。山本七平氏の「空気の研究」にある通り、わが国では「空気」が大きな役割を果たしてきています。
そこで、「コーポレートガバナンス・コードの中に、『従業員との対話だけを担当する取締役を置く』と定めて、従業員の権利を明示すべきである」という突っ込んだ提案を改めて国会で行ないました。
「賃上げが必要」という空気を、さらに大きくしていきたいと思います。
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