横浜市出身の女優・五大路子さんが企画・主演を務める舞台「富貴楼お倉〜花のように、風のように、海のように〜横濱から日本を動かした女」が9月13日(金)から16日(祝)まで、KAAT神奈川芸術劇場=中区山下町=で上演される。五大さんが横浜から演劇を発信したいと立ち上げた「横浜夢座」の25周年、舞台生活50周年を記念した公演となる。明治の料亭「富貴楼」の女将・お倉を中心にした内容で五大さんは「開港当時の横浜にタイムスリップしてほしい」と呼び掛けている。
要人集う料亭の女将
お倉は1871(明治4)年に現在の相生町で料亭「富貴楼」を開き、火事で尾上町に移転した後も伊藤博文や大隈重信といった要人が集まる場所として重要な役割を果たした。五大さんがお倉を演じるのは、2009年以来。
五大さんはひとり芝居「横浜ローザ」で伊勢佐木町などに立ち続けた娼婦「メリーさん」を演じるなど、横浜の歴史を題材にした作品を多く手掛けるが、その際、舞台となるまちを歩いている。「今回も西区にあるお倉のお墓参りから始めた。当時の横浜を想像しながら歩くと、開港当時の香りが残っている」という。「当時の横浜の人が何を思い、何にチャレンジしたか、歴史を感じ、そこに生きた人を感じてほしい」と話す。
公演は13日が午後2時、14日は午後1時と6時、15、16日午後2時からの5回。前売り6500円。問い合わせはチケットかながわ【電話】0570・015・415。
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