潮田中学校剣道部に所属する藤田あかりさん(14)が、8月20日に新潟県で開催された「第54回全国中学校剣道大会」で女子個人3位の成績を収めた。個人戦で初めて出場した全国大会での優秀な成績に藤田さんは、「嬉しさもありますが、優勝が目の前にあったという悔しさもある」と高い志で語った。
6歳の頃から両親の勧めもあり剣道を始めた藤田さん。「大会で結果を残せた時が楽しい」と強さを求めて稽古に励んだ。小学生の頃は思うように勝てず苦しい時期もあったが、スポーツを剣道一本に絞って本腰を入れ始めると徐々に実力を伸ばしていった。
そして、潮田中学校でも剣道部に入部。2年生で出場した昨夏の関東大会ではベスト8の好成績を残したが、「日本一を目指すには技術や精神面など、まだまだ足りない」と、その後も徹底的に稽古に励んだ。
部活での練習後には東京の道場まで出向いて稽古。さらに時間があれば自宅で父親に稽古をつけてもらうことも。その練習量の成果もあり、「苦手だった引き技が一番得意になるまで成長した」と自信をつけた。
個人で初の全国大会
そして中学3年生で迎えた今夏。藤田さんは県大会で準優勝し、個人では初めて全国大会の切符を勝ち取った。同校剣道部はここ4年連続で団体戦で全国大会に出場する強豪校だが、藤田さんは1年生の頃から試合に出場。「団体戦での出場も名誉だけれど、個人の力で全国の舞台に立つことができて嬉しかった」と笑顔で語る。
日本一を掲げて挑んだ全国大会の初戦。藤田さんは「初戦が一番緊張して上手くいかなかった」と話すが、強気に技を決めて自信を取り戻した。そこからは波に乗り、4連勝して準決勝まで駒を進めたが、一歩及ばず敗退して3位に。「日本一を目指していたので悔しさの方が強い」と結果を噛み締めるが、「結果を残すことができてホッとしている所もある」と笑顔で語った。
藤田さんは9月15日に大阪で行われる「第19回全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会」の神奈川県代表メンバーにも選ばれ、中学の集大成としてまた稽古に励んでいる。
高校進学後も剣道を続けたいと話す藤田さん。「日本一を諦めたくない。追うべき目標として剣道を続けていきたい」と前を見据えた。
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