駒岡の金属スプリング製造会社、日東発条株式会社の尾上芳充社長が、「最高齢の金属細工師」としてギネス世界記録認定された。現役のバネ作り職人として今も現場に立ち続ける尾上社長。9月16日で95歳を迎え、同日に行われた同社の創立65周年式典と合わせて、ギネス公式認定員から認定証が手渡された。
駒岡交番前交差点近くに本社を構える日東発条(株)。尾上芳充社長=中面「人物風土記」で紹介=が1955年に前身の尾上発条製作所を創業し、59年に同社を設立した。
今も現役のバネ作り職人として、毎朝8時前に出社して社長業をしながら、現場に立ち続ける尾上社長。今回のギネス認定については「まさかこのような賞をいただけるとは。本当に驚いた。支えてくれる皆さんのおかげ」と感謝を語る。
戦時中の学生時代からバネ工場で働き、55年に独立。リコー(株)から「優良品質協力工場」に認定されるなど、その高い技術力が幅広い顧客に支持され、中国に2つの工場を持つなど海外進出も果たしている。
その同社創立65周年記念式典で行われたギネス認定式。式典には同社社員や関係者ら約40人が参加。尾上社長の誕生日を社員らがサプライズで祝うセレモニーなどが行われた後、ギネス世界記録公式認定員から認定証が手渡された。
また、式典では10月に尾上社長が会長に退き、尾上浩太郎取締役に社長を引き継ぐことも発表された。尾上社長は「これで安心して現場仕事に専念できる。試作品など少量生産なら今でも手作りのほうが早い。100歳まで現場で頑張りたいね」と笑顔で語った。
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