鶴見銀座商店街のイベントに出演した「リバーサイドオーケストラ」の指揮を務めた 塩川 延明さん 鶴見中央在住 63歳
音楽で返す「鶴見愛」
○…横浜市内の小中高校で音楽教諭を務めて40年以上。横浜サイエンスフロンティア高校や、出身校の川和高校のOBらで楽団「リバーサイドオーケストラ」を今年3月に結成し、指揮者を務めている。「名前はサイエンスフロンティア高校が鶴見川の河口わきにあるから、とそのまま名付けました」とほほ笑む。
○…神奈川区出身。音楽の道を志したのは高校生の頃。「勉強についていけなくなってしまって」と謙遜するが、中学の頃から好きだったトロンボーンで音楽の道へ。大学ではオーケストラの入団試験に何度も挑むも高い壁に阻まれた。「一つ席が空いたら数百人が応募する、そんな厳しい世界だった」と今でも残念そうに語る。そして音楽の教諭を目指し、最初に赴任したのが鶴見の寛政中学校だった。
○…「当時は工場が多くて、今とは随分違っていたね」と振り返る。寛政中以外にも、矢向や末吉、生麦、潮田中と鶴見に縁がある異動を繰り返した。「音楽だけでなく、不登校対策など生徒との関わりができたことは本当に良かった」と語る。教諭として地域との関わりや生徒とのやり取りを重ねるうちに「鶴見にどっぷり浸かってしまった」と、20年ほど前に平安町に引っ越した。「生まれ故郷ではないけれど、とても愛着があります。音楽で鶴見に何か恩返しができたら」と思いを語る。
○…横浜市派遣研究生として東京藝大大学院で学び、指揮や編曲法、ジャズ理論の指導も受けてきた。音楽教諭を務めながら、ラテンバンドやオーケストラを指導するなど忙しい日々を送ってきた。そんな疲れを癒すのは、趣味の温泉巡り。「群馬の万座温泉がお気に入り。部活の合宿でも部員と一緒に行きます」と優しい笑顔で語った。
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