市立旭小学校で10月17日、GPSデータを活用した運動体験プログラムが行われた。
これは、同校が昨年から慶應義塾大学大学院らと協力して行っているもの。データを取ることで児童が自身の運動タイプを知り、運動への関心向上などに役立てることを目指している。GPSデバイスを装着して走行距離などを計測し、怪我の予防や練習に生かす手法はプロスポーツ界で広まっている。
今年度は、6年生を対象に来年2月まで3回のデータを計測するほか、走行時の動画を撮って画像解析で走り方の分析も行う。また、児童や保護者に日ごろの生活習慣などのアンケートを取って、より多角的な視点でデータを検証していく。
当日は、市教委の職員も見学に訪れる中、児童たちがビブスの中にGPS受信機を装着。50m走やタグ鬼ごっこを楽しみながら、最大加速度や加速回数、移動距離等を計測した。プログラムを実施した慶應義塾大学の神武直彦教授は「運動が苦手だと思い込んでいる子が実はある部分で優れていたり。データで正しく知ることで、より運動を好きになってもらえたら。学校の全面的な協力がありがたい」と話す。同校の益子照正校長は「この取組みが児童たちの自己肯定感を育み、将来的には全国に広がってくれたら」と語った。
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