市立鶴見小学校が、今年度の「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」に係る文部科学大臣表彰を受賞した。学校と地域の連携が評価されたもので、横浜市内では同校を含む3校が選ばれた。同校学校運営協議会の早野幹夫会長は「地域や保護者の活動が評価されて大変嬉しい。『子どもたちを地域で育てる』という思いで、今後も学校に協力していきたい」と笑顔で語った。
同表彰は、子どもたちを地域全体で支える社会の実現を目的に、学校と地域が連携・協働し、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動を一体的に実施する取組みのうち、その内容が他の模範と認められるものを表彰するもの。2022年度から隔年で実施され、今回で2回目。全国で107件の取組が表彰された。
鶴見小学校では、地域が学校と協働して子どもたちの学びを支える取組みとして2108年に学校運営協議会を設置。そして、取組みを進めるために「教育支援隊」「学援隊」「環境支援委員会」の3つの組織を編成。「つるみっ子3部会」として学校活動を支えている。
それぞれの組織に保護者や自治会町内会だけでなく、近隣の商店街や企業なども参加しているのが特色。校外学習では鶴見銀座商店街とのコラボイベントや、ナイス(株)と連携した鶴見川維持の生態調査などのほか、行政拠点と近い利点を活かし、区役所との防災学習や警察署、消防署とも協力関係を築いている。
校外学習の手配などに尽力する学校・地域コーディネーターの一人、岡嶋美佐子さん=写真左=は「子どもたちの笑顔のために地域の皆さんが本当に協力的で。先生も忙しいし、少しでも協力できればと、みんなで活動しています」と話す。同校の田中昌彦校長も「地域の皆さんの気持ちは児童たちにも届いていて、総合学習でも子どもたちから『地元のまちを盛り上げたい』という話題が多い。この思いはこの学校にとって大きな柱になっています」と語る。
部会の活動は年間90件にものぼり、今後もボランティアを増やしていきたいとする。早野会長は「学校は災害時の防災拠点にもなる大切な場所。地域の子どもたちは地域で育てるという思いで、皆でこれからも協力していきたい」と語った。
![]() 様々な活動に地域住民らが協力
|
鶴見区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|