横浜市鶴見スポーツセンターで所長を務める 根崎 和子さん 元宮在勤 55歳
スポーツの魅力発信を
○…森永橋のすぐ近くにある鶴見スポーツセンター。様々なスポーツの1日レッスンやヨガなどの定期教室のほか、近隣の公共施設で開かれるイベントにも参加し、スポーツの魅力や健康の大切さなどを伝える。「スポーツは言葉を介さなくてもコミュニケーションが取れることが一番の魅力です」と笑顔で語る。
○…「マイペースな子どもだった」と振り返る幼少期は石川県で過ごした。田んぼの多い地域で冬に一面雪景色になると、遊んでいて道路の溝に落ちたり、つららを取って家に持ち帰るなど「自由奔放でした」と笑う。様々なスポーツに触れる中で中学3年生の時にロサンゼルス五輪のバレーボール競技を観て魅了され、高校では部活動に打ち込んだ。「私も上手くはないけれどスポーツが大好き。下手だからスポーツが嫌いという人を1人でも減らすために良さを伝えられたら」と大学卒業後は横浜市スポーツ協会に就職した。
○…昨年の正月、実家のある金沢市に帰省していた時に能登半島地震が発災。「凄い揺れで何が起きたんだろうって」。ニュースを見て県内の輪島市や珠洲市の情報を知り、知り合いと一緒に門前町で何度も炊き出しのボランティアを行った。「ご自身も被災しているのに炊き出しに協力してくれる方もいて、私も行動できる人になりたい」と感銘を受けた。
○…所長職は2所目。鶴見スポーツセンターは一昨年に体育館の空調が新設され、より快適になった。「ロビーのほうがちょっと暑いくらい」とほほ笑む。ただ、コロナ禍前の利用者数がまだ戻っていない現状もあり、「スポーツの魅力を発信しながら区民の健康増進に寄与し、さらに多くの方に利用いだけける施設を目指していきたい」と思いを語った。