横浜ベイスターズ専属チアチーム「diana」のプレイングディレクター 岩田 えみなさん
チームに勝利、ファンに笑顔を
○…スタジアムに歓声と熱狂が帰ってきた。東日本大震災の影響で、開幕が20日近く延期されたプロ野球。その瞬間を選手同様に待ち望んできた。横浜ベイスターズ専属チアチームとして、華麗な演技でチームにエールを送り続ける「diana」のプレイングディレクターとして18名のメンバーをまとめる。「明るく元気で爽やかに、が私たちのモットー。ファンの皆さんに元気を届けたい」。特別なシーズンの幕開け、言葉にも強い想いが込もる。
○…小学3年生からジャズダンスを続け、ダンスを仕事にすることは幼い頃からの夢だった。06年、「diana」が結成されることを知ってすぐに応募を決めた。オーディションに合格し、初代メンバーに選ばれた時は「夢が叶ったと思ってうれしかった」。以来、ベイスターズ中心の生活。「負けた時はなかなか寝付けないぐらい悔しい」と勝利にかける「熱量」は決して選手にひけをとらない。
○…華やかなイメージと裏腹に「裏方」業務まで多岐にわたる仕事をこなす。「演技だけでなくお客様のお出迎え、試合が始まればボールガールやリリーフカーの運転も務めます」。社会貢献活動にも積極的で、幼稚園の訪問やピンクリボン運動への協力も。昨年は横浜文化体育館で、メンバーが講師を務めるチアダンス教室がスタートした。「子どもたちにはいつもエネルギーをもらっています」と笑顔を浮かべる。「いつか教え子からdianaのメンバーを」は新たな夢となった。
○…本来オープン戦で行なう演技や業務の確認がほとんどできず、「ぶっつけ本番」でシーズンに臨むことになった。それでも泣き言は一切ない。「いつ開幕してもいいように準備してきました。メンバー同士話し合う機会も多くてむしろ絆が深まったぐらい」。笑顔の奥に、意志の強さをのぞかせる。スタジアムでは、チームとファンのために舞い続ける彼女たちの姿からも目が離せない。
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