JR鶴見駅長に就任し鉄道人生にさらなる情熱を注ぐ 盛永 一綱さん 平塚市在住 56歳
鶴見駅熱く変える
○…取材は硬く真面目な表情から始まった。「就任は6月22日付」。淡々とした口ぶり。しかし話題が後輩社員の話に及ぶと、急に口数が増えた。「若い社員が多いので後継者を残すつもりで育てていかないと」。社員教育では失敗しても頭ごなしに叱らないなど工夫している。「あたたかい雰囲気を作ることを心がけている。ここで働いていて良かったと思ってもらえるようにしたい」と熱心に語る。
○…宮崎県出身。国鉄で働いていた父親の影響から高校卒業後入社。「手をあげればみんな入れるような時代だった。今と比べればサービススキルも低く『乗せてやってるんだぞ』というような感覚だった」と苦笑しながら当時を振り返る。主任、助役、駅長と地道に、着実に階段を上ってきた。「いつも周囲の期待に応えようとコツコツ一生懸命やってきた」。駅長の座は努力の賜物だった。
○…趣味は多彩。コチョウランやキクの盆栽にバイクなど、遊びは何でも楽しいという。中でも「すっげえ楽しい」と興奮気味に教えてくれたのは、ラジコンヘリコプター。父の日に娘夫婦からのプレゼントしてもらったという。「もらったときは涙ぼろぼろだった」と取材中にもかかわらず目は真っ赤に。ヘリは1時間充電して5分間しか飛ばない。「わずかな時間なんだけど、どんなに酔って疲れて帰ってきても遊んじゃう。奥さんも一緒にやってるよ」。まるで無邪気な少年のように目を輝かせる。
○…仕事もプライベートも一生懸命。部下にも目標を持って仕事をしてほしいと願っている。「そうじゃないと、なぁなぁになって、言われたことをやればまぁいいかとなってしまう。もっと熱い社員を作りたい」。いつのまにか姿勢は前のめり。第一印象からは想像できなかった強いまなざしをこちらに向ける。「『盛永が来ていい駅になったね』って言われたらうれしい」。後輩社員とともに、鶴見駅を熱く変える。
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