鶴見区(征矢雅和区長)と学校法人総持学園鶴見大学(伊藤克子学長)が7月29日、地域社会の発展を目的とした包括連携協定を締結した。両者は今後、双方の持つ人的資源などを生かし、まちづくりや防災といった地域の課題解決へ協力していく。
区と鶴見大は、これまでも選挙啓発や学生ボランティアを活用した区内児童・生徒への学習支援など、単発的に協力・連携を実施してきた。今回の締結は、そうした取り組みを進める中で、より円滑に連携していくためのものとして実現したものだ。
区が大学と同様の協定を結ぶのは初めて。区は、「鶴見は市内でも人口増加が著しく、今後も続く傾向。子育て支援や災害対策など、区民のニーズも多様化している。それに応えるためにも、鶴見大学と連携できるのは大きい」と協定締結を喜ぶ。
年2回協議も
このほど結ばれた協定では、双方が持つ、知的、人的、物的資源を活用し、「防災・防犯」「子育て支援・青少年の育成」「福祉・健康・医療」「文化・芸術・スポーツ」「まちづくり・環境保全」「その他地域の諸課題」の6事項について、課題解決や発展のために連携していくとしている。
また、年に2回以上、計画や結果について話し合う場も設けていくという。
学生や施設活用を
29日の締結式には、征矢区長と伊藤学長をはじめ、平野仁副区長、前田伸子副学長など関係者約15人が出席。今年4月に就任した伊藤学長は、「前学長時代からの希望がようやく叶った。双方が知恵を出せば、実現可能なことも多くある。協力して住みよい鶴見をつくっていきたい」と決意を語った。
新たな連携方法について征矢区長は、区内の昼夜人口について言及。労働力の高い世代を中心に、8%減となる日中の時間帯の防災に関して、「学生や学校施設を生かし、まちの安心と安全が守れるはず」と提案した。
一方、鶴見大は、「3年前の東日本大震災のときから学生ボランティアグループが活発に動いている」とし、「まちおこしなど、学生目線も活用できれば」と地域貢献に積極的な姿勢を見せていた。
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