第44回全国中学校剣道大会が8月18日、19日に高知県で行われ、潮田中学校剣道部が男子団体戦で優勝し、悲願の全国制覇を達成した。神奈川県勢の優勝は初めて。部員は感極まって涙し、喜びを爆発させた。
アウェーの重圧撥ね退ける
決勝の相手は地元の高知中学校。アウェーの歓声が、神奈川県大会を圧巻の強さで勝ち上がった部員に重くのしかかった。森山竜成主将は「会場全体からプレッシャーを感じた」と会場の雰囲気を振り返る。
試合は両者一歩も譲らず、1対1で代表戦にもつれ込んだ。顧問の大塚陽介教諭から「自分が打たれたところに気を付けろ」との助言をもらった大将の森山主将が、熱戦の末に相手の反則で勝利をもぎ取った。
優勝した瞬間、「みんなで涙を流して喜んだ」と森山主将。神奈川県勢初の悲願を、仲間と共に喜び合った。
悔しさバネに頂点意識
昨年の全国大会では、残り10秒で一本を取られ、惜しくもベスト8だった。
悔しい経験をしたメンバーが4人残った新チームでは、結成当初から全国制覇を目標に掲げ、「一本の差を縮める」べく、厳しい練習をこなしてきた。
県大会では誰一人負けることなく、史上初の4連覇を達成。今大会へかける思いはひとしおだった。
同部のOBでもある大塚教諭は教え子の活躍に、「神奈川県勢の優勝を、県の先生みんなが待ち望んでくれていた。県の総力の結晶。生徒はよく頑張ってくれた」と声を弾ませる。
森山主将は「本当にうれしい。予選で敗退した女子の分まで頑張ろうという思いもあった。指導してくださった大塚先生、遠征の度に車を出してくださった保護者の支えのおかげ」と喜びながらも周りへの感謝を忘れなかった。
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