寺と言えば、葬儀や法事の時にだけ訪れる特別な場所だと考えている人は少なくない。しかし、寺は子どもたちの学びの場「寺子屋」などとして、古くから地域に根付いてきた。獅子ヶ谷の天台宗本覺寺(河村隆哲住職=人物風土記で紹介)では、再び寺を地域のよりどころにしようと、現代版の寺子屋を開いている。
かつての役割を
「本覺寺寺子屋」は、写経や坐禅のほか、ヨガや気功などの会をほぼ毎月行っている。3年前から単発で行っていた催しを、2013年から寺子屋として定期開催するようになった。
10月18日に行われた「お経を読む会」では、同寺の河村住職が経の意味を解説し、参加者は、実際に声に出して経を読んだ。参加者は、「仏教の予備知識がなくても理解しやすいお話で、ためになった」と話していた。
「寺は地域の全ての人に開かれているもの」と河村住職は話す。自身も幼少期は寺が遊び場だった。
本覺寺はかつて、役場の出張所を担っていたり、農家の子どもを預かって子守りをする場所でもあったという。「葬儀や法事だけでしか寺との関わりがないのはもったいない。以前の寺の機能を復活させたい」と河村住職は語っていた。
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