駒岡1丁目・獅子ヶ谷1丁目の「二ツ池」で整備されてきた「二ツ池公園」が、8月上旬から一部利用できる見通しとなった。利用できるのは、東側に設置される散策デッキ付の「親水テラス」など。横浜市は、残るトイレなどを設置予定の西側などについて、今後2016年度に工事を順次進め、全面開園を目ざしていきたいとしている。
二ツ池は、1970年までかんがい用のため池として使われた駒岡池と獅子ヶ谷池の総称。市内でも有数の生物生息地であることから、2009年に横浜市が景観や環境を活かした公園とすることを決定した。
完成後の公園の総面積は約2・7ha。散策などができる「利用ゾーン」と自然環境の「保全ゾーン」から成る。今回はその一部である、東側(駒岡池側)の散策デッキ付親水テラスと東広場がオープンとなる。散策デッキは全長約120mで、釣りも可能だ。
公園の管理運営については、風致公園として自然環境を保全できるよう、開園前から市と地域住民らが検討。特に釣りについては、キャッチ&リリースとし、撒き餌や放流を禁止するなど、自然へ配慮したルールが設けられる。市は「運営ルールについては、利用開始後も地域住民と相談しながら深化させたい」としている。
来年度末の完成目ざす
清掃や見守りは周辺町会や釣り愛好者などが参加する公園愛護会が担当。内覧会に参加した小山和雄会長は、「長い時間をかけてやっとまとまった念願の公園。期待以上の仕上がりだった。自然観察会などを今後実施していけたら」と利用開始を歓迎する。一方で、「水辺のため安全性は心配。愛護会でも見守り方法を検討できれば」と話している。
今後は、東側の水質改善装置の設置や、トイレなどを設置予定の西側(獅子ヶ谷池側)についての工事が残されている。市は「2016年度に工事を順次進め、同年度末までには全面開園を目ざしていければ」と話している。
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