「つるみ音楽まつり」を企画する 高野 哲秀さん 馬場在住 53歳
鶴見にロックを
○…世代を超えた地域の音楽交流を掲げ、10月18日に15回目の「つるみ音楽まつり」を開く。主催団体である「Factory Plan」では、立ち上げ当初から会長を務めてきた。今回はバンドによるステージがメインだが、これまでには子ども向けの屋台やパフォーマンスを企画することも。ライブを見に行く習慣がない客層もつかんできた。「来てくれた人みんなが楽しんでもらえるのがやりがいになっている」と笑顔を見せる。
○…鶴見出身。中学時代、仲間とエレキギターを買って組んだバンドから音楽人生が始まった。メンバーは食事中もエレキを離さないほどに没頭。「これは敵わないと思ってドラムに転向した」と苦笑する。「勉強より音楽」の青春を送る中、チャンスが舞い込んだのは若干17歳。バンドのドラム担当としてデビューし、19歳には内田裕也氏のバックバンドへ。順調に夢の舞台へ進んだものの、若さゆえ技術は未熟で、苦労した時代もあった。「周りの要求に応えようと必死に練習した。クビと言われるまではがんばろうという覚悟だった」と振り返る。
○…好きなものは酒とタバコと車。酒は米焼酎派で、区内のバーや居酒屋を回ることが多い。車はスポーツカーがお気に入り。運転中もドラマーらしくリズム感を大切にしている。音楽まつりの運営には妻も協力。当日までは喧嘩をしながらも、終了後は夫婦で達成感を味わっている。
○…仲間とひとつのものを作り上げる楽しさが、音楽の魅力だという。「同じ方向を向いて思いがそろう時、気持ちよさや喜びを感じる。それが観客に伝えられたらまたうれしい」。音楽まつりを15年続けてきたことは、「ロック」だと表現する。「ロックは音楽のジャンルだけじゃない。ひとつのものに立ち向かってあきらめずにやっていく生き方もロック」。その哲学を自身の音楽と姿勢で、鶴見へ伝えていく。
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