鶴見警察署署長に就任した 増田 勝さん 鶴見中央在勤 57歳
真面目に全う 警察人生
○…9月から鶴見警察署のトップに就いた。鶴見での勤務はおよそ30年ぶり。「外国につながる人たちが多くなった」と変化を感じたという。県内でも110番が多い鶴見。中でも振り込め詐欺被害がなかなか減らない。「件数は多くてもひとつひとつ雑にならないよう、しっかり見極めながらやっていきたい」と抱負を語る。防犯や交通安全の活動に参加する区民からは「地域愛」が伝わってきた。「地元を良くしたいという思いで一生懸命に協力してもらい、ありがたい」。地域に身近な警察署として、区民のために仕事をしたいと意気込んでいる。
○…高卒で警察官の道へ。将来の選択をした当時は、特別な使命感があったわけではなかった。「大学生は遊んでいるイメージだった。勉強も好きではなくてね」。進学よりも、働きたかったという。警察署勤務や本部での様々な部署を渡り歩き、県警でも珍しいという24回の異動を経験。「警察官の仕事は二度と同じ事案がない。毎日があっという間。憎まれることもあるけれど、感謝されることがやりがいになっている」。自信に満ちた表情で、充実ぶりを語る。
○…バイクが趣味で、250ccの相棒とともに伊豆や房総、秩父を回ったこともある。しかし今は警察署管内の事件事故にすぐに対応しなければならない署長。「しばらくおあずけだね」と苦笑いする。その代わりに最近は自転車を購入。「鶴見をこれから回る予定。自分の目で管内を見たい」と意欲を見せる。
○…警察官を目ざしたころはなかった使命感。しかし、後輩を教える立場になっていく中で、いつしか芽生えた気持ちがある。「人々に頼られる仕事だからこそ、時には自己犠牲も払いながら、一生懸命やっていかなければならない。誇りを持って最後までこの仕事を全うしていきたい」。真面目にまっすぐ進み続けてきた警察人生。これからもその歩みに迷いはない。
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