区内の子どもたちを支援しようと、鶴見大学の学生ボランティア部のメンバーによる寄付金付きボールペンの販売が21日に始まった。学生たちは年内に区内で行われるイベントなどで販売。寄付金は、子どもの孤立防止などのために活動する特定非営利活動法人サードプレイス(須田洋平代表)の活動資金に充てられる。
活動するのは、鶴見大学の地域貢献ボランティア部のメンバー10人。「鶴見区内の子どもたちの支援」を目的に、同サークルが2年前に立ち上げた、つるみどりプロジェクトの一環だ。
寄付金付きボールペンは、文具メーカー・ゼブラ(株)が、各地の大学などと協働で実施する取組を活用。オリジナルデザインを施した同社製筆記具を販売し、売上の一部を寄付する。
交流の場を体験
これまで同サークルは、1年目に子どもの貧困対策として、区の青少年支援事業を手がけるNPO法人あしほ、2年目は、外国につながる子どもたちのために活動するNPO法人ABCジャパンへの支援を行ってきた。
今年は、「子どもたちの居場所」をテーマとし、話し合いを重ねる中でサードプレイスを寄付先に選んだという。同団体は、家庭や学校以外の地域の居場所づくりなどを目的に、今年2月に設立したばかり。学生たちは今夏、寺尾地区センターで同団体が毎週実施している居場所事業に参加し、実際に子どもたちと交流してきた。
サークルの代表を務める松村勇吹さん(2年)は、「多年代が集まっていて、とても明るく、良い雰囲気だった。この活動は続けなければと思った」と体験を振り返る。
700本完売目ざす
ボールペンの販売にあたり、学生たちが作成したリーフレットには、現代社会における子どもたちの孤立化や貧困問題など、現状を訴える言葉が並ぶ。ペンのボディカラーは、児童虐待防止に使用されるオレンジを選んだ。「気軽に遊べる場所が減っている今、安全に集まれる場所は必要」と松村さん。販売本数700本の年内完売を目ざす。
1本200円(税抜)。販売には区内鶴見中央の老舗文房具店・(株)マルハチも協力。店頭で売られるほか、11月3日の大本山總持寺「つるみ夢ひろば」、4日、5日にある鶴見大学附属中高の文化祭などのイベントで学生が販売する。
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