法政国際高等学校=岸谷=で9月29日、スーパーグローバルハイスクール(SGH)の成果発表会があった。
SGHは国内外のフィールドワークや企業・国際機関などと連携を図り、将来国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る学校のこと。
当日は、同校SGHの柱であり、生徒主体で社会課題に対する解決策を考察する「PASS」の報告会をメインに行われた。6月から7月にかけてあった「PASS」の学内大会で選抜された3年生の代表生徒によるポスターセッションと、その中でも上位だった4人が発表。ノンフィクションライターや私立学校の学校長らが講評として参加した。
風評被害をテーマに研究を進めた柴田万凛さんは「風評被害で苦しむのは誰か」という問いを立てた。東日本大震災以来、安全な食べ物にも関わらず放射能などの影響があると差別される農家の人たちが苦しんでいると思っていた柴田さん。しかし、政府から安全宣言が出される中、「本当は放射能の被害があるのではないか」と主張して批判されている人たちも苦しんでいることに注目。「物事を一つの側面だけから見るのは良くない」という学びを深めた。
伊東美咲さんは2020年の東京五輪開催に伴って、政府が訪日外国人観光客の増加を目標としている中、日本人にできるおもてなしについて考察。会話の重要性を説き、「外国人は完璧な英語力を求めていない。能動的な姿勢で助けることが必要」との結論を導き出した。講評者からの「そういった姿勢はどうやったら生まれると思うか」との問いには「もっと他者に目を向けるべきでは」と話していた。
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