生麦の原交番=生麦3の8の6=が3月31日に廃止され、生麦交番=生麦5の14の6=と統合することがこのほど分かった。県警の推進する交番の適正配置計画の一環。鶴見警察署・地域課の担当者は「不安もあると思うが、統合によってカバーできる。ご理解頂ければ」と話す。
交番の適正配置計画は、限られた予算と人員で交番の機能を最大限発揮していくために交番の数を見直すもの。
県警は、およそ10年後をめどに県内の交番を現在の472カ所から400カ所程度に統合する方針を示している。交番数は減るが、設備や人員といった交番の機能を強化し、事件・事故への対処能力の向上を図る狙いがある。
老朽化など勘案
原交番は神奈川県警察署鶴見分署生麦原駐在所として1924年に設置された。70年に建て替えられたものの、約半世紀が経過し、建物の老朽化が激しく、今後の維持管理に問題が生じることや、事件、事故の発生状況、交番の配置状況などを勘案。2015年から近隣町内会への説明を続け、地域の同意を得た上で今回の統合に至った。
原交番は解体され、更地にされる。統合後は、生麦交番の複数勤務体制を作るほか、パトカーを大黒ふ頭連絡所へ駐留させることで生麦地区への機動警戒、事件・事故への即応体制を確立し、犯罪の予防、検挙活動を強化する。
これまで区内では、07年に東台にあった交番が廃止され、東台連絡所となっている。今後の交番廃止については、「可能性はあるが、まだ具体的な話はない」としている。
地域課の担当者は「交番の襲撃事件なども記憶に新しい。複数勤務していた方が事件、事故の処理も早くなり、メリットは大きい」と述べた。
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