(一社)神奈川県警親会鶴見支部の相談役であり、現役最年長 古木 嘉夫さん 馬場在住 96歳
街のため、輝くスター
○…警察職員を退職したボランティアで構成される警親会。鶴見支部で最年長ながら、現役として欠かさず防犯や交通安全活動に参加する。「ずっと関わらせてもらってありがたいね。人と話すのが好きなんだよ」。貢献活動は会のみにとどまらず、貯水池前のバス停の清掃は40年以上、ほぼ毎日行う。「気持ちがいい。嫌だとか思ったことは一度もない。もう当たり前のことで、逆にやらないと一日が終わらない」と笑う。
○…9歳で鶴見に来た。幼い頃から大衆演劇が好きで、鶴見で開かれていた劇場に通った。「拳銃を下げて、カッコよかった」と憧れていた警察官に23歳でなった。希望していた地元の交番に勤務。凶悪犯に果敢に立ち向かい、町のために働いた。一方、演劇好きの延長で、当時警察で行われていた仮装大会では花魁を演じ、披露したこともあった。退職後、警親会に入会し40年余り。宴会などで八木節、黒田節など多彩な芸を披露することから支部員からのあだ名は「座長」だ。「人の喜んでいる顔を見るのが好きで」
○…大の巨人ファン。「巨人が負けると機嫌が悪くなる」と笑う。ガラケーを使いこなし、後輩からのメールにも対応。「操作するのは難しいが、やっているうちになんとかなる」。食べ物の好き嫌いはなし。「なんでも食べること、歩くこと、しゃべることが長寿の秘訣」
○…旭小の同級生だった妻は24年前に他界した。「今は一人だよ」と
つぶやく。しかし、8月にはひ孫が生まれ、「幼稚園に入るところを見なくてはね」と、未来を見据える。「この年になると、明日危ないのではとか考えちゃうね。でもだからこそ、一日一日を大切に、充実した日にしたいと思う」
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