キリンビール(株)横浜工場の工場長に就任した 藤原 義寿さん 生麦在勤 56歳
100周年に向けた機運を
○…横浜山手から生麦に1926年に移転したキリンビール横浜工場。歴史ある工場の新工場長にこの春就任。「横浜はキリンビール発祥の地。改めて地域の方々に感謝しながら、皆さんに愛される工場にしていきたい」と意気込みを語る。
○…埼玉県所沢市に生まれ、92年にキリンビールに入社。主に、生産したビールをビンや缶などに充填するパッケージング部門を長年担当。環境負荷軽減のため、アルミ缶の蓋の口径を小さくして軽量化する開発に缶メーカーと共同で取り組み、94年に国内初の商業生産に成功した。「失敗も重ねて、皆で試行錯誤しました。でも、必ず世のためになると信じて、諦めなくてよかった」と笑顔で語る。その後はベトナムやミャンマーで海外赴任も長年経験した。
○…モットーは「明るく元気に前向きに」。辛い仕事でも、前向きに取り組むことで自らの成長に繋がり、必ず世の中のためになると信じてきた。横浜工場では、コロナ禍で長らく中止となっていた工場見学が昨年再開し、今年4月にはレストランも再開。「地域の方から『いつ再開するの』という声も多かった。多くの方に美味しいビールを楽しんでいただき、地域貢献できれば」
○…今ひそかに取り組んでいるのが、高校以来の水泳。埼玉県立川越高校水泳部の出身で、先輩からマスターズ水泳への出場を持ち掛けられた。「50肩で腕が上がらず苦戦していますが、来年の出場に向けトレーニングしています」と大きく笑う。新工場長として日々の製造管理や従業員の安全・衛生に気を配りながら、大きな目標は2026年の同工場移転100周年。「改めて地域の方々に感謝しながら、次の100年に繋がるきっかけづくりをしたい」と力強く語った。
|
|
|
|
|
|