駒岡町在住の吉田幸一さん(69)がこのほど、小説『ミネルヴァの梟』(幻冬舎)を出版した。
28年間のソニー(株)勤務を経て、県立舞岡高校や七里ガ浜高校で民間人校長を長年務めた吉田さん。その後も私立学校の校長や理事長を務めるなど教育に15年間携わり、それから本格的に作家活動に取り組むようになった。
吉田さんにとって今回が初めての書籍出版で、ペンネームは御田観月。
小説は、民間人校長を務めた七里ガ浜や銀座などが舞台。高度経済成長期に祖父が教育者と政治家という華々しい家系に生まれた主人公が、父の事業失敗を機に暮らしが一変。目まぐるしく変化する境遇を受容し、努力を続けてきた男の選んだ道の先に待ち受けるものとは――。ひたむきな生き方に心揺さぶられる自伝的小説となっている。
「今の若い人たちにも、小説を通じて美しい日本語を伝えられたら」と吉田さん。書籍は1冊1540円(電子書籍もあり)=中面「人物風土記」に関連記事。
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