意見広告・議会報告
県政報告ひでしの「実績で勝負」88 支援が必要な子どもたちの「声」を受け止める機関を実現 公明党 鈴木 ひでし
県が「かながわ子どもの声センター」を設立
親からの虐待などで、子どもが被害に巻き込まれる事件報道が後を絶ちません。私は、こうしたニュースを聞く度に一政治家として、子ども自身が自らの人権を主張できる神奈川県をつくりたいと思慮しておりました。
全国には、親の病気や虐待などの事情から家族と離れ、児童養護施設や里親家庭などで暮らす子どもたちが4万2千人程おり、県内にも約2千人の子どもたちがいます。
こうした子どもたちは、施設の職員さんや里親さんの深い愛情のもと、健やかに成長されていますが、時には、離れた家族のことや将来のことを思い、寂しさや不安など様々な感情を抱くこともあるとのことです。ただ、日頃お世話になっている人に心配をかけたくない、悲しい思いをさせたくないなど思い悩み、声に出すことをためらってしまうこともあると聞きました。
県議会で粘り強く提言
私は、この話を伺い、こうした子どもたちの声をしっかりと大人が受け止める仕組みを、何としても作らなければならないと考え、令和4年の決算特別委員会で子どもが自身の権利を主張できる「かながわアドボカシーセンター」を設立すべきと提言。その後の県議会で、その必要性と役割を担うセンターの設置を繰り返し訴えてきました。
国もこの動きと並行し、児童福祉法を改正。令和6年4月から、子どもの意見表明や権利擁護に向けた環境を整備することを、都道府県に義務付けました。
そして今年4月9日、ついに県は、子どもの願いや望みを聞き取るための「かながわ子どもの声センター」の設置を発表しました。具体的には、子どもの意見を聞くために県が養成した専門員である「意見表明等支援員」が、児童相談所の一時保護所や児童養護施設などを定期的に訪問し、そこで暮らす子どもたちから直接話を聞き、その意見を施設などに伝えて日々の支援に反映させるというものです。
私は、訴えがようやく実現したことを大変嬉しく思うとともに、この取組みによって、これまで自分の意見を伝える機会のなかった子どもたちが、自らの思いを声に出して良かったと実感してくれることを切に願っています。そして、自分の夢や希望を胸に抱き、社会に巣立っていく姿を夢見ています。
事業はまだスタートしたばかりです。私は公明党神奈川県議団の仲間と共に、この取組みが着実に機能し、子どもたちの思いが受け止められているのか今後も注視していきます。また、子どもの健全育成、権利擁護の充実強化に向けて、県当局に積極的に政策提言してまいります。
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