鶴見神社(金子剛士宮司)に鎌倉時代から伝わる横浜市地域無形民俗文化財「鶴見の田祭り」が4月29日に行われた。
田祭りは神壽歌という節に合わせ、一年の稲作の所作を演じる伝統芸能。明治初期に国から廃絶命令を受け一度途絶したが、1987年に先代宮司や鶴見歴史の会らの尽力により再興した。
当日は昼から地元町内会による模擬店や、鶴見中学校吹奏楽部の演奏、鶴見邦楽連盟による日本舞踏などが披露された。
そして夕方から始まった田祭りでは、大人や牛役、早乙女役を務める子どもら総勢30人が出演。春の田起こしから秋の収穫、米の豊作や子孫繁栄を願う踊りを披露した。
終了後には演者たちが観客に餅やお菓子を配る「撒餅」が行われ、多くの観客が福を求めて手を伸ばし、大きな歓声が上がった。主催した鶴見田祭り保存会の木佐美信行会長は「去年よりさらに盛大に行うことができた。より多くの方に伝統に触れていただけるよう、研鑽していきたい」と語った。
また当日は、鶴見神社氏子青年会ら区内5つの神輿会が一堂に会す万燈神輿のパレードも行われた。各神輿会が迫力のある掛け声と共に鶴見駅東口から神社まで練り歩き、参道が多くの人でにぎわった。
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