ヒップホップなど、ストリートダンスは若者のものだけではない――。鶴見区のダンススタジオWAAAPSでこのほど、48歳以上を対象としたダンスバトル大会が開かれた。
通常のダンスバトル大会では、10代から30代が主な参加層。しかし、「仕事や年齢制限などで30代以降にダンスをやめてしまう人が多い。将来を見据えて、生涯ダンスを楽しめる環境を作れたら」と、同スタジオの相澤竜太さんがシニア向けの大会を今年2月から実施。全国的に見ても定期的にシニア向けの大会を実施するのは珍しいという。相澤さんは「あえてシニアという言葉を使わず、『オーバーエイジ』と呼んでいる。鶴見から文化として定着させ、広めることができれば」と意気込みを語る。
参加者最年長は67歳
2回目の実施となった今大会では、全国から6人のダンサーが参加。最年長は67歳。愛知県からの参加者(56)は「家の近くでは、観客がいる環境でダンスを披露する機会がないので嬉しい」と話した。
演技では、年齢を感じさせないキレのある動きや大技、昭和を彷彿とさせるディスコ風のダンスなどを披露して、会場を沸かせた参加者たち。優勝した鰕原潤さん(58)は「高校生までダンスをしていて、30歳でまた1から始めた。多くの観客の前でまたダンスができて本当に楽しかった」と笑顔で語った。
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