寺尾地区自治連合会の会長に就任した 天木 久雄さん 北寺尾在住 70歳
地域の絆を深める役目を
○…7つの自治会町内会からなる「寺尾地区自治連合会」のまとめ役をこの春から務める。同連合会内のひびき町会の会長を6年務めるが、連合会長は初めて。「寺尾地区は東西に長く、坂も多いので移動が大変」と苦笑するが、「各町会がそれぞれ実施するイベントが多い中、連合全体で連携が図れるような企画も考えていきたい」と意気込みを語る。
○…新潟県出身。高校時代まで地元で過ごし、その後進学で上京。鶴見区に来たのは、就職で砂糖の精製会社「太平洋製糖(株)」に務めたのが縁だった。大黒町のバス停「横浜さとうのふるさと」とある通り、横浜は開港後の日本で砂糖の栽培・生産ともに輸入の中心地だった。その地にある同社に長年勤め、製造工程の管理や輸入手続きなどに従事した。「砂糖は沖縄のサトウキビなど自然由来の甘さが魅力」と語り、「最近は糖尿病などで敬遠されがちなのが少し寂しいね」と白い歯を見せる。
○…「北寺尾の地域にも宅地が増えた。昔は水田もあって、ホタルも見れた」と当時を懐かしむ。町会長や連合会長として忙しい日々を送るが、週末は獅子ケ谷小学校で卓球に打ち込む。40年ほど前に娘が在学時に保護者らで立ち上げたサークルが縁で、今も交流を楽しんでいる。「毎週末に体を動かして健康維持が目的ではあるけれど、本気で競える仲間がいることに感謝しています」と笑顔を見せる。
○…今後の目標は地域の絆を深めること。特に防災の強化を意識し、秋に行うイベントでは顔の見える関係づくりを目指す。掲示板や回覧板も有効活用して住みよいまちにしていきたいと語り、「連合会役員の強い連携を住民単位に広げ、災害に強いまちを皆で作っていきたい」と語った。