下末吉の済生会横浜市東部病院で9月28日、災害医療訓練が行われた。
この訓練は、県の災害拠点病院に指定されている同院が2007年から行ってきた訓練を元に長年実施しているもの。区医師会や歯科医師会、薬剤師会、行政らで構成する「区災害医療連絡会議」の各機関と協力し、災害時の動きや連携を実践している。
今回同院では、医師や看護師ら約300人が参加。都心南部直下の震度6強の地震が発生したという想定で訓練が行われ、院内での災害対策本部の立ち上げや、同連絡会議との通信訓練、多数の傷病者の受け入れ、新型コロナウイルス感染症患者への対応訓練などが行われた。
傷病者の受け入れでは、押し寄せる患者を医師が重症度に応じて搬送エリアを分けるトリアージを実施。各エリアでは運び込まれる患者を間違わないように、一人ひとりの情報を正確に把握する訓練も行われた。
また、同連絡会議に入る汐田総合病院と佐々木病院とは、病院間の患者搬送訓練も行われた。
訓練全体を見守った同院災害医療対策室長の松本松圭医師は「院内はもちろん、関係機関との連携も重要。今後も訓練を重ね、連携や意識を高めていきたい」と語った。
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