人権擁護委員としての長年に渡る活動が評価され、平安町在住の永井恒雄さん(77)がこのほど、法務大臣から表彰を受けた。
人権擁護委員とは法律に基づいて、人権相談を受けたり、啓発活動を行って人権尊重の考えを広めたりする役目を担う人のこと。
同委員は、法務大臣から委嘱を受けた全国約1万4千人がボランティアとして活動。横浜市には89人、鶴見区内には4人の委員がいる。今年度は全国から200人の委員が表彰を受けた。今回の受賞について永井さんは「法務大臣表彰を頂き、非常に光栄で嬉しい」と笑顔で語った。
相談者の声に寄り添い
永井さんは2013年から人権擁護委員を務める。地域での啓発活動に参加したり、市内の小学校で児童に啓発授業を行うほか、法務局での電話相談にも応じている。
電話相談では、「ここ数年はインターネットに関する相談が増えてきている」と話す永井さん。その他にもいじめやハラスメントなど、1日6〜7件、1つの相談に40分ほど時間をかけて丁寧に状況を聞き取りながら、アドバイスをしているという。「問題の解決まで至らなくても、勇気を出して話してくれる方の気持ちに寄り添って声を聞きたい。今後も悩んでいる方の心の負担を少しでも軽減できれば」と思いを語った。
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