神奈川区剣道連盟の会長として普及に努める 金田 義昭さん 菅田町在住 77歳
剣道で子どもたち育む
○…30年近く連盟の一員として剣道の普及に携わり、副会長を10年務めたのち、4月に会長職を引き受けた。「会長になると、忙しくてなかなか顔を出せない人も多い。私は実務で携わってきた分、これから少しずつ改善していきたい」とうなずく。同連盟が開催する区民大会、剣道教室、少年少女剣道大会の審判をはじめ、教士七段として昇級審査では審査員も10年以上務めている。
○…東京・中野で生まれ、10歳で終戦を迎えた。GHQの占領下にあった日本。「(軍国主義を疑われ)剣道ができるようになったのは私が17歳のとき」。そんな中、自身の高校時代は野球部でキャッチャーとして汗を流した。「当時は野球部ってだけでモテモテだった時代だよ」と笑う。高3で横浜に引っ越し、大学時代はお茶の水まで通った。商学部で学んだのち、会計事務所で働きながら28歳で税理士試験に合格。翌年、西区戸部に金田会計事務所を開き、現在は青木町に構える。
○…3人の子どもたちが地元の道場に通っていたことがきっかけで、39歳で剣道を始める。「剣道は足さばきが大事。野球部時代に鍛えた足腰強さが生かされている」と話す。ねんりんピックには市代表として6回出場しており、70歳を過ぎてから2度も大将を務めている。また、幸ヶ谷剣友会の会長として子どもたちの指導に尽力。「剣道は健康にいい。体の弱い子どもが練習を重ねるうちに丈夫になって嬉しい」と笑みがこぼれる。
○…今は剣道三昧だが実はゴルフ歴の方が長い。「コースに出てばかりで家族を困らせることもあった。剣道を始めてよかった」。妻は弓道で錬士六段の腕前。二人そろってねんりんピックに出場しているアスリート夫婦だ。孫にも剣道を始めさせるか息子夫婦が協議中だという。「剣道に出会っていなかったら今の自分はずいぶん違っていただろう」。自身の人生を豊かにした剣道を、子どもたちに伝える。
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