市立幸ヶ谷小学校(小正和彦校長・児童数582人)は、百人一首を通じて日本の伝統文化に親しむことを目的に、6年前から全学年で「競技かるた」の授業を取り入れている。
子どもたちが使用するのは「五色かるた」と呼ばれる20枚の簡易なもの。学校だけでなく家庭でも練習に励み、大人顔負けの腕前の児童もいるという。
同校では、日頃の学習の成果を発揮する場として年2回の集会を実施している。1月16日には、体育館を会場に各学年の代表者がトーナメント戦で競い合った。その後、競技かるたの女性王者(かるたクイーン)の座に永く君臨した「かるた永世クイーン」の渡辺令恵さん=神奈川トヨタ所属=が招かれ、同校で指導にあたる柳下勇作教諭(五段)と模範試合を行った。静と動。緊張感ある勝負を目の当たりにした4年生の児童らは「早い」「すごい」と驚いていた。
社会貢献の一環として各地で名人芸を披露している渡辺さんは「私はかるたを通じてたくさんのことを経験できました。皆さんも好きなことを続けて多くのことを学んで下さい」と継続することの大切さを伝えていた。小正校長は「かるたを通じて日本語の美しさを知ってほしい。文化に親しむだけでなく、競い合うことで自ら率先して学ぼうとする動機づけになっているようだ」と学習の成果を話している。
神奈川区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|