衆議院が11月21日に解散され、12月2日公示、同14日投開票の総選挙に向けて、各党の動きが活発になっている。神奈川3区(神奈川区・鶴見区)では、11月24日現在で前職1人と元職1人、新人2人が出馬に向けた準備を進めている。
7期目を目指す自民党県連会長の前職・小此木八郎氏(49)は、「三本の矢」と呼ばれる経済対策の是非を争点に掲げて選挙戦に臨む。「消費税率引き上げの延期は、極めて重大な判断だ。引き続き経済政策を着実に実行し、景気回復の成果をより多くの人に届けたい」と語り、保守層の支持拡大を図る。
民主党は、捲土重来を期す元職・勝又恒一郎氏(51)。前回衆院選では、同党への逆風の中で大敗を喫したが、再び国政を目指し、これまで地道な活動を続けてきた。「任期2年を残しての解散は不可解。経済状況が良くならないのは、アベノミクスの失敗だ。格差を生むこの政策を修正したい」と訴える。
候補者の選定を進めてきた日本共産党は、来春の県議会選挙に向けて鶴見区で活動していた新人・木佐木忠晶氏(30)の擁立を決めた。「消費増税は国民の半数以上が反対している。追いつめられての解散選挙に、こうした世論を突きつけたい」と話し、賃上げの要求や集団的自衛権の反対を訴える方針だ。
次世代の党の新人・横田光弘氏(57)は、9月に支部長となった神奈川1区(中区・磯子区・金沢区)からの「国替え」となるが、「素晴らしい日本をつくるために活動することに変わりはない」と話す。元県議の経験をいかし「経済回復と待ったなしの少子化対策」を掲げて、精力的に街頭演説などを行っている。
その他、維新の党なども擁立を模索中。前回の衆議院選挙の投票率は、57・45%だった。
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