4月12日に投開票が行われた市議選神奈川区選挙区(定数5)は、自民党の現職・藤代哲夫氏がトップ当選を果たした。新人では、共産党の宇佐美清香氏が当選。前回トップの無所属・平野和之氏は20票差で涙をのんだ。一方、県議選(定数3)は自民党の梅沢裕之氏が4回連続のトップ当選を果たした。
8人によって争われた市議選。トップ当選を果たした藤代氏は、車に乗らず遊説する選挙戦を展開。消防団員としての経験をいかした防災・減災のまちづくりや、税収に頼らない公共建築物のメンテナンスを訴えた。午後11時半頃、開票所からの連絡を受けて当選を知った藤代氏は、「多くの方に支えてもらったおかげ。地域の代表として2期目もしっかりと活動していきたい」と、選挙事務所に駆けつけた支援者らの前であいさつした。
前回2人を擁立した民主党は、支援団体の票を集約した中山大輔氏が4度目の当選を果たした。公明党の竹内康洋氏と共産党の宇佐美氏は、手堅く組織票をまとめた。最後の1議席は自民党の小松範昭氏。次点となった平野氏とわずか20票の僅差だった。
県会は梅沢氏4回連続1位
県議選も激戦となった。4回連続のトップ当選を果たした梅沢氏は、2万3141票を獲得し他の候補者を寄せ付けなかった。梅沢氏は午後11時過ぎの当確を受け、「3期12年の取り組みを訴えたが、地域の方の関心は思った以上に低いと感じた」と選挙戦を振り返り、「今後は県の政策などについて、広報も含めて分かりやすく説明していきたい」と抱負を述べた。
公明党の藤井深介氏は、これまでの実績をアピールし5回目の当選を果たした。残り1つの議席を、民主党の新人・中村武人氏と共産党の新人・柴田豊勝氏が争い、285票差で中村氏が競り勝った。現職の神奈川みんなの改革・軽部和夫氏は2選ならず。前回選挙で初当選した旧みんなの党の現職2人が落選する形となった。
また、知事選では再選した黒岩祐治氏が、神奈川区でも約74・7%の得票を得て強さをみせた。神奈川区の市議選の投票率は39・39%(全市42%)で、前回を約6ポイント下回った。
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