ミスター高橋の 連 載 「貯筋」の心得 【7】筋肉と脂肪の比重
比重とは物質の密度比のことで、基準となる水の密度1に対して筋肉は1・1、脂肪は0・9です。これは筋肉1kgの容積が900mlなのに対し、同じ重さの脂肪では1100mlの容積となります。同じ重量なのに随分と見た目は違うわけですね。
つまり、同じ体重でも体脂肪の多い人は大きく見え、筋肉質の人はスリムに見えるということです。
以前に私が運動指導している貯筋倶楽部の女性会員が、「チューブ体操を始めてからウエスト周りがしまって細くなったのに、体重は元のままなのですが…」と疑問をぶつけてきました。
私は「大いに結構なことです」と答え、「ウエスト周りに蓄積していた脂肪が落ち、その代わりに筋肉がついたために、ほっそりと見えても体重は変わらないのですよ」と、前述の比重差を説明し、納得していただけました。
ちなみに、水より比重の重い筋肉質の人が川へ飛び込むと沈んでしまうのに対して、比重の軽い脂肪肥満の人は浮いてしまいます。
水泳選手の体型がふっくらとしているのは水に沈んでしまっては不利になるため、競技に適した量の皮下脂肪を蓄えているからです。
また皮下脂肪を極限まで落とさないと勝てないのがボディビルダーです。彼らの体は絞りに絞って筋肉隆々としていますが、脂肪も必要量はついていないと真の健康体といえません。
脂肪はネガティブなイメージで見られがちですが、体脂肪が15%以下の人は温度変化などの環境適応力や、病原菌などの抵抗力も弱いことが知られています。適量の脂肪も健康体の条件、むやみやたらと敵視してはいけません。
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