市内外で中華料理店などを運営する株式会社新世紀商事(翁為栄(オンウイエイ)代表取締役)=本社・二ッ谷町=が11月26日、創立15周年祝賀会を山海楼新横浜店で開催した。
会場には翁さんの人柄を慕って、地元選出の議員ら約100人が駆けつけた。冒頭、翁さんは「『食を通じて日本と中国の架け橋に、企業として社会に貢献』を理念にやってきた。15年もやってこられたのは、皆様の支えのおかげです」と目に涙を浮かべてあいさつ。議員らも登壇し、一人ずつ翁さんとのエピソードを披露した。
牡蠣で東北復興
同社は創業以来、チャリティーパーティーを行うなどの震災復興支援を続けている。東日本大震災時には、社長自ら東北を視察。「三陸の牡蠣業界は現在、震災から二度目の危機に直面している。牡蠣の養殖はようやく再開されてきたが、震災で失った販路は回復せず思うように出荷できていない現状だ」。そこで、翁さんは、三陸の新鮮な牡蠣を横浜で食べてもらおうと「浜の牡蠣小屋」関内本店を3月にオープン。現在は4店舗で産地直送の牡蠣が食べられる。
この日、会場に訪れた松島の漁師・菊地桂太さんは「翁さんは気持ち良く取り引きできる相手。東北復興のために尽力しているので、がんばってもらいたい」と感謝していた。
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