横浜ジュニアヨットクラブ(中川二朗代表)=磯子区=に所属する3人が、3月18日から21日まで行われたナショナルチーム最終選考会で、セーリングOP(オプティミスト)級(15歳以下)の日本代表入りを果たした。3人は、日本代表として国際大会に出場する。
日本代表となったのは、羽沢町在住の西村拓真くん(12)と、葉山カトルさん(12)=磯子区在住=、宇田川涼太郎くん(13)=港南区在住。
OP級は、15歳以下を対象とした国際セーリング連盟が認める最も小さいクラスで、毎年世界選手権や大陸選手権が行われている。全長2・31m、幅1・13mのヨットを一人で操縦。強風でも安定性が保たれることから、ヨットの入門艇として知られる。
3人は約150人がエントリーした昨年11月の全日本選手権を突破。4日間、計11レースの得点で争われた最終選考会で、40人中、葉山さんが16位、宇田川くんが19位、西村くんが25位となり、25人の日本代表入りを決めた。
全国に約40あるジュニアヨットクラブで、日本代表に3人以上を輩出したのは、横浜ジュニアを含め2クラブのみ。
江の島で走り込み
同ヨットクラブは、大岡川分水路河口の根岸湾で毎週日曜日活動している。3人は、最終選考会への進出が決まった11月下旬以降、選考会場となる江の島で走り込みを行い、力をつけた。本番では、レース毎に励まし合い3人での代表入りを目指したという。
「3月の選考会にむけて練習量をこなすことができたのが、今回の好結果につながったのでは」と宇田川智コーチは話す。
9月下旬から香港で行われるIODAアジア・オセアニア選手権に出場する葉山さんは「江の島での冬のトレーニグで自信をつけることができた。国際大会では自分の力を発揮したい」と意気込む。
7月下旬から8月にかけてブルガリアで開催されるIODAヨーロッパ選手権に出場する宇田川くんと西村くんは「大会ではトップ50を目指す」と国際大会での活躍を誓う。
同ヨットクラブは、1974年に中区で創部。95年に磯子区新森町に移転。現在は小学2年生から中学3年生14人が所属している。OB・OGには、リオデジャネイロ五輪代表の土居一斗、愛美兄妹などがいる。