横浜市片倉三枚地域ケアプラザで8月10日、地域の医師や医療職、介護職、民生委員、区役所職員など60人が「地域ケア会議」を開催した。「認知症当事者の世界を知ろう〜認知症の方と共に暮らす地域の実現に向けて〜」をテーマに、民間企業が開発したプログラムを用いて「バーチャルリアリティー(VR)認知症体験会」を行った。
「VR認知症」とは、認知症でない人がVRの技術を活用し、認知症の中核症状を疑似体験するもの。認知症になると自分の思いを表現しづらくなり、代わりに起こす行動が周囲には「理解できないもの」と映ってしまうことが多いという。そこで今回は、実際に認知症の人が見ている世界を体験することによって「混乱する環境下においては誰もが通常と違う行動を起こし得る」ということを理解しようと実施された。
参加者は、VR鑑賞によって認知症の症状を体験した後、グループワークで「認知症になっても暮らしていける地域づくりのために自分たちができることは何か」について話し合った。
片倉三枚地域ケアプラザの担当者は「認知症になっても安心して暮らせる町づくりを目指して、今後も地域の方々と一緒に様々な取り組みを行っていきたい」と話していた。
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