ボーダレスハウス株式会社(李成一社長)が運営する、のいえ食堂=三ツ沢下町=で7月26日、子どもたちがピザ作りに挑戦した。近所に住む子どもら17人と手助けするスタッフらが参加し、ピザのトッピングやフルーツポンチ作りを行った。
地域で子育てを
同社では社会問題をビジネスで解決する取り組みを行っており、「仕事と育児の両立に苦しむ母親とその子どもたち」をテーマに「地域子育てコミュニティ」を創ろうと昨年11月に、のいえ食堂を開業した。
平日の昼間は定食屋を営み、地域の人たちが利用している。夜になると、子どもだけでも食べに来られる子ども食堂を毎日展開。食堂を開きながら、子どもたちの宿題を見たり、クッキングイベントを実施することで、子どもたちの居場所づくりを行っている。
若者中心に運営
この食堂は、入社2年目の松本詩織店長をはじめ、社員や大学生のボランティアスタッフなど若い世代が中心となり運営している。同食堂の場所はガーデン山商店会にある元々寿司屋の跡地。寿司屋の経営者が引退し、売地に出ていたところを偶然見つけたという。
開業以来、若者らと子どもがふれあう食堂は、活気に満ちており、商店会など地域の人からも重宝されている。松本店長は「野菜を分けてもらったり、定食を食べに来てくれたり、いろいろ助けてもらっています」。
食育も絡めて
3回目となるクッキングイベントで作ったピザの具材には、食堂の前で育てたトマトとバジルが使われている。子どもたちは、仲間同士で協力しながらピザをトッピング。個性の溢れたピザが出来上がった。
松本店長は「子どもたちが楽しむことができるようなイベントを通じて、思い出を共有し、気軽に通うことができる地域の居場所にしていきたい」と抱負を話した。
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