神奈川台場の遺構調査、保存活動などを行う公益社団法人神奈川台場地域活性化推進協会(山本博士理事長)は9月25日、『神奈川台場物語』と題した小冊子を作成し、学区内に神奈川台場の遺構がある幸ケ谷小学校で寄贈セレモニーを行った。神奈川区・西区・中区にある公立小学校37校の6年生を対象に3年間で計1万冊を寄贈する。
まちの歴史に興味を
『神奈川台場物語』は、明治維新150周年を記念して製作。地域の子どもたちに幕末開港期のまちの歴史をより知ってほしいと、同協会や横浜開港資料館の西川武臣館長を中心に執筆し、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団が監修した。
同冊子はA4判オールカラー32ページで組まれており、勝海舟に見立てた「かいしゅうくん」を主人公にしてストーリーが展開。神奈川台場の歴史を中心に、築造に携わった人々や台場の役割を古写真や、地図を使用して説明している。
寄贈セレモニーは神奈川台場の遺構が学区内にある幸ケ谷小学校で行われた。山本理事長をはじめとする同協会のメンバーや西川館長らが参列し、同冊子を手渡した。山本理事長は「開港時に重要な役割を持った神奈川台場を知ってほしい」と呼びかけた。児童代表で登壇した小学6年の石川凛緒さんは「社会の授業で活かしたい」と話した。
神奈川台場は、幕末開港期に勝海舟が設計し、松山藩が築造した巨大な砲台場で1860年に完成した。実戦に一度も利用されることはなかったが、外交儀礼上で祝砲を放つ役割を担っていた。現在は埋め立てにより姿を消したが、近年の調査で当時に近い形で地中に現存していることが明らかになっている。
なお、同冊子は10月7日に開かれる神奈川区民まつり時に300円で販売する予定だ。
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