8月30日に西区北軽井沢で発生した市営バス降車直後の交通死亡事故を受け、県警は乗降時のバスが信号のない横断歩道にかかる県内の停留所をリストアップした。県全体の該当85カ所のうち、横浜市内には41カ所が存在し、危険性の高い箇所に関しては11月中に公表される。
死亡事故受け調査
8月の事故では小5女児が降車後、停車中のバスの直後を横断したところ、反対車線を走ってきた軽自動車にはねられ亡くなった。この停留所は停車時に車両が横断歩道全体をまたぐ位置にあったことから、県警では事故の翌日から9月中にかけて県内各警察署に同様のバス停がないか調査を指示。県全体では事故現場以外に85カ所が該当し、うち41カ所が横浜市内にあることが分かった。
県警では10月末までに各停留所の危険性を3段階に分類。一番高いランクの停留所に関しては、11月中に公表する予定。危険度に関わらず、対応可能な停留所からバス会社に注意看板を置くなどの対策を促していく。
事故を受け、市交通局では信号の有無にかかわらずバス停車時に横断歩道にまたがる市営バスの停留所を独自に調査。2582ある停留所のうち、事故現場を含む18カ所が該当した。内訳は神奈川区が7、港北区と青葉区が3、南区が2、鶴見区、西区、中区が1。瀬谷、栄、泉の3区は市営バスが運行していない。
交通局では今後バス停ごとに県警同様の安全性評価を行い、区役所や土木事務所、地元住民と対策を協議していく。
三ツ沢南町バス停「横断禁止看板」設置
一方で歩行者への啓発も課題の一つ。事故があった三ツ沢南町のバス停では停車時の直前直後の横断禁止を呼びかける看板を設置。他の17停留所では注意喚起の張り紙を掲示したほか、全路線の車内アナウンスでも同様の注意喚起がされている。
市交通安全協会の浜平誠一郎交通安全担当部長は「小学校での交通安全教室などで、改めて車の死角の危険性の周知に取り組んでいく」と話した。
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