コットンハーバー地区の住民らが長年切望してきた、同地区から中央市場通りに繋がる歩行者用通路「コットンみらいロード」が開通し、6月10日に記念式典が開かれた。これにより近隣住民らの交通の利便性が高まり、生活道路としての役割を果たすことが期待される。
コットンハーバー地区はかつて、工場や造船所が集まっていたエリアで、現在は再開発によりタワーマンションやショッピング施設などが建ち並ぶ。中央市場の東隣に位置しているものの、これまで歩行者や自転車は中央市場通りに直接抜ける道がなかったため、同地区から中央市場通りに出るには国道15号線を経由するという大回りを強いられていた。また、朝や夕方などの通学・通勤時には多くの通行者で渋滞し、車道を歩く人の姿も見られていた。
10年来の要望、実現へ
こうした状況を改善しようと、住人らは10年以上前の入居当初から中央市場通りに抜ける通路の確保を模索。歩行者用通路の開通に向け、市中央卸売市場通り商店街の小山正武会長が音頭を取り、コットンハーバー地区の2自治会や管区組合、町内会、郵便局らとともに、2016年から国土交通省・市・区に対し要望書を提出するなど尽力してきた。
こうした甲斐もあり、通路開通にこぎつけた。通路の幅は2〜3m、長さが約300mで、通路の周囲には高さのあるフェンスも設置された。歩行者だけでなく犬の散歩や自転車を降りての利用もでき、近隣住民の利便性と安全面が向上するだけでなく、災害が発生した場合の防災経路としても活用できる。
これまで力を注いできた小山会長は「住民の要望でこのように実現するのは全国的に稀なことだと聞いた。前区長・副区長をはじめ多くの方の協力でできたこと。便利になるだけでなく、コットンハーバー地区に住む子どもたちや住民の皆様の安全面にも役立つと思う」と喜びを語った。
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