神奈川区などで飲食店を経営する中国籍の翁為栄(オンウイエイ)さんのもとに2月中旬、店の利用客からと思われる差出人不明の手紙が届いた。
手紙には、東神奈川の中国料理店「山海楼」や関内の牡蠣料理専門店で飲食をした際に世話になったこと、「御国での新型肺炎の流行の情報に接するにつれ、何かお手伝い出来ないかと考えますが、残念ながら何も出来ません」という心情がつづられている。現金書留の封筒には現金5万円も入っており、「早く収束します様に! 中国加油!」(加油=がんばれ)というメッセージも。
「一体だれが送ってくれたのか見当もつきません」と翁さんは首をかしげるが、新型コロナウイルスの流行を受け、経営する店でも団体予約がキャンセルになるなど被害の深刻さが増すなか、「このような励ましのお便りをいただいたことで勇気をもらえた」と感謝する。
「大変なときだからこそ、国境や国籍を超えて助け合おうという日本人の気持ちは本当に素晴らしい」。送られた5万円は、自身の寄付金とともに県の日本中国友好協会に寄付したという。
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